リューズガラスとは、SHISEI が生産する、リサイクルのガラス製品のことをいいます。

リューズガラスは一般的な「リサイクルガラス」や「再生ガラス」と同じく、一度は捨てられたり不要になったガラスを再利用し、そこに SHISEI 独自のエッセンスを加えて製品化しています。

近年では、環境にやさしいサステナブル( Sustainable =持続可能)な社会への取り組みとしても注目していただけるようになってきました。






職人たちによるハンドメイドと SHISEI のこだわり


リューズガラス製品は、熟練の職人たちによるハンドメイドによってひとつひとつ作られています。

高温の炉で溶かしたガラスを竿ですくい取り、型の中で息を吹き込みながら作る「型吹き成形」という技法で作られていますので、たとえ同じ型のシリーズであっても、その時々で微妙な個体差が生まれることになります。

一度に大量生産される工業製品とは違って、均一でまったく同じ仕上がりになるということもありません。

ハンドメイドならではの、表面に生まれるわずかな“しわ”や小さな気泡、繊細な表情の違いなどをお楽しみいただけたらと思います。

また、吹きガラスの特徴でもある、やや薄くて軽い作りも魅力のひとつです。

さらに私たちは素材に独自の調合を施し、薄くグリーンがかった色味に仕上げています。

さまざまなガラスを合わせてリサイクルしているため、そもそも純粋な透明ガラスにはなりにくいという性質もありますが、そこにごくわずかな色を入れることで、奥行きのある風合いが宿ります。

それは無機質な印象になりがちなガラス製品に、独特のあたたかみや素朴さをもたらしてくれます。

よく見ないと分からないレベルのこだわりですが、何度も試行錯誤を重ねて今のテイストに辿り着いたこともあり、私たちにとっては大切なエッセンスとなっています。











なぜ “リューズガラス” なのか?


私たちはこのガラス製品のことを、親しみを込めて “リューズガラス” と名付けています。

英語表記ではこういった再生ガラスは「 Reuse Glass 」や「 Recycle Glass 」になりますので、なぜ日本語表記には「リユース」や「リサイクル」の言葉を使わないのか、とたまにお客様に聞かれることもあります。

それはまだこの商品企画をはじめた頃の二十数年前にさかのぼりますが、「リユースガラス」だと呼びにくかったり、一般的には聞きなれないという問題がありました。

かといって「リサイクルガラス」だと、なんだかありきたりな印象で面白くありません。

そうこうしているうちに商品化は進み、打ち合わせや社内外のやり取りが何度も発生しますから、商品名がまだ決まってなくても何らかの名称では呼ばなくてはなりません。

そのうち社内では「リユース」を濁らせた「リユーズガラス」に変化し、いくぶん発音しやすい呼び名になりました。

そしてリユーズをさらに連呼していくうちに、もっと発音しやすい “リューズ” へとだんだん変化していき、ついには「リューズガラス」ですっかり定着してしまった、というわけです。

ですので商品名を決めていく頃には、もはや「リユース」だとか「リサイクル」という日本語を使うのもなんだかムズがゆくなってしまい、そのまま“リューズガラス”という名称でいくことになりました。

まるで方言の成り立ちを見るような気分ですが、なにぶん古い話ですから社内でも諸説あるようです。

しかし当時を知る古参社員の記憶にも曖昧なところがあり、現時点ではこの“訛っていった説”が最有力となっております(笑)。

そして、リューズガラスは今や弊社を代表するプロダクトの一つへと成長し、当初はグラスを中心としたラインナップだけでしたが、他にも食器や照明、フラワーベース(花瓶)など幅広いアイテムで国内外の皆さまにご愛用いただけるようになりました。











サステナブルな未来へ


リューズガラスの原料となるのは、回収されてきた大量のガラスびんや不要になったガラス製品たち。

カレットと呼ばれる、使用済みのガラスびんを再利用できる状態にまで砕いたものに、ソーダ灰や石灰石などを加えて高温で溶かしてしまいます。

そしてただのガラス原料に戻ってから、また新たな製品へと生まれ変わり、再び誰かのもとへと旅立っていくのです。

ちなみにガラスびんは、溶かせば何度でも再利用することができます。

そう、信じられないことに“何度でも”です。

なんだか当たり前のように感じてしまいますが、素材が劣化したり変質することなく完全にそのまま再利用でき、なおかつ繰り返し使えるような素材は他になかなか見当たりません。

私たちは、このリューズガラスを持続可能な未来への資源としてはもちろん、日々の暮らしを楽しんでいただくためのささやかな道具として、これからもその魅力をお伝えしていきたいと思います。








2022リューズガラス特集

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